こんにちは。
今日は、初心者がパワームーブを始めていくにあたり、最初に習得を目指すべき
パワームーブを3つに絞り、その理由を説明していこうと思います。沢山のパワームーブがある中でどの技から手をつけていけばいいかわからないという人もいるのではないでしょうか。もちろんやりたい技をやるのがいいと思いますが、やはり、順を追ってやっていく事で体の使い方などを体系的、効率的に学んでいくことができると思います。体の使い方を知らない状態で高難度の技に挑戦すると怪我のリスクも高まる上に習得に膨大な時間がかかっていくことになるので、まずはこれから紹介する3つの技をしっかり習得して頂きたいと思います。
最初に習得を目指すのは以下の3つです。
- ウィンドミル
- ヘッドスピン
- トーマスフレア
この3つを選んだ理由は、それぞれの技の特徴にあります。その特徴というのは、この3つの技は軸が完全に異なる技であるという点があげられます。この3つをしっかり学ぶ事でほぼ全てのパワームーブの軸の基礎を知る事ができると考えています。例外もありますが、その例外も全てこの応用で理解することができます。
① ウィンドミル
この技は、初心者が1番最初に習得する事を強くお勧めします。
まず最大の理由は下半身の動かし方が多くの技に共通するからです。この下半身の使い方はトーマス、エアートラックス、Aトラックスなどにも必要になってくる動かし方です。そしてこの技で理解する事ができる軸の動きとして、多くのパワームーブの特徴である自転と公転をしながら回転しているという部分です。自転というのはウィンドミルをする自分自身の回転、公転はウィンドミルをしながら床の上を回転している状態の事で人によって異なりますが数周で元の位置に戻ってくる軌道で回転します。地球の自転と公転と全く同じです。この技をしっかりマスターすることで多くの技の成長や繋ぎの練習に大変役立ちます。最初の難関とも言える技ですが本当に大切な技なので時間がかかっても習得しましょう。
②ヘッドスピン
この技は、頭を使う技の感覚が養われるのでヘッドスピンができるとそれ単品で使う以外にもAトラックスや技の繋ぎをする時にも便利です。腰の高さもパワームーブの中では、ちょうど真ん中ぐらいの高さなので、床で回転する技から倒立に近いパワームーブに繋ぐ時のグラデーション的な見せ方もできます。軸の特徴としては、ヘッドスピンを見たらすぐわかるように軸が体の中央に1つしかない一軸運動です。そのため自分自身の回転のみで行われるためエネルギー消費もとても少なくできる技です。よくパワームーバーが繋ぎで入れてここで一瞬休憩をしたりすることもあります。この技で地面と垂直の一軸運動を学ぶ事で1990や2000の感覚を作っていく際にも役立ちますので習得するべき技です。
③トーマスフレア
この技は器械体操のあん馬の動きを床でやる動作です。この技は多くのパワームーバーが多用する技の一つでエアートラックスなどの倒立に近い位置でやる技にも床でやる技にも繋ぎやすい上に、ウィンドミルのように床を転がる事もないので移動して何かにぶつかってしまうリスクも少ないのでできたらかなり便利な技です。軸に関しては少し特殊で、基本的には、自転のみで回転していますが、シュピンデルというテクニックで意図的に公転させる事で見せ方を変えたり、リカバリーや速度調整をすることもできる技です。この技は、他の技に比べて筋力を使う技になります。そのため、パワームーバーとしての筋力向上のためにも積極的に練習するべき技であると思います。トーマスで使う筋力は他のパワームーブにも活きてきます。私自身もトーマスの練習をしっかりできている時は他のパワームーブのキレなどが並行して上がっているのを感じます。筋トレだと思ってやりましょう。
簡単な説明ではありますが、以上の3つが初心者が習得を目指すべきパワームーブのBIG3だと私は考えています。これら一つ一つの技は、最初は当然難しいと思いますがやっていく内に筋力がついていき、さらに動きが合理化し、質が上がっていきます。それこそがパワームーバーが日々やっていく練習なので諦めずに日々の小さな成長を楽しんでやっていきましょう。
Push the Limits